手作り絵本制作の手順

私の絵本「海に入るみこし」を例に説明します
「海に入るみこし」は千葉県大原のおみこしを題材にした絵本で、古今社から出版されています。
ここでは手彩色版を作ったときの手順です。

お話を用意する

絵本を作るにはまずお話が必要です。自分で作った話でもよいし、昔話などから選んでもかまいません。

エスキース作りー小さな設計図




お話が決まったら、、どの場面にどんな絵を描くかを実際の絵の1/8くらいの大きさで簡略に描いていきます。
何枚の絵が入る何ページの絵本を作るか。
物語が長いときは文字だけのページとのバランスなどもここで計画します。


必要なら順番を入れ替えたりしますので細かいところは省略して描きます。

作画ーそれぞれのページを描いていく



エスキースの小さな絵を元に、実際に作る大きさかまたは少し大きめの絵を描きます。
何冊か同じものを作りたい場合は色を塗ったものを印刷という方法もありますが、ここでは手彩色という方法をとります。
線の部分だけを描いてコピーまたはパソコンで印刷し、色は後で塗ります。


製本ー和綴じ製本
和綴じ本は普通売っている洋本の綴じ方と違って、ページの割り振りがずっと簡単です。
ひと見開きずつ絵を仕上げていき、順々にページをのり付けしてまとめ、周囲をカットしてから表紙を付けます。


  できあがったそれぞれのページを真ん中で折ります


  折ったページを貼り合わせます。


 中身が繋がりました。お経の本のような形になります。

    表紙を作って付けます。前の表紙、後ろの表紙と二枚作ります。  
       (画像は後ほど入れます)



できあがり  
手彩色、和綴じの絵本ができあがりました。これは糊入れ本という形ですが、この他にカックリカエシなどいろいろな綴じ方があります。

                   

         できあがった本        中を開いたところ。和綴じなので平らに開き、見やすいです。


製本は絵本教室の中でも教えますが、別に製本教室もやっていますのでよかったら参加してください(アート陽風のトップページからリンク)